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アルブレヒト・デューラー Albrecht Durer (1471-1528) 『二人の音楽家』 Two Musicians 1504年頃制作 ヴォルラフ−リヒャルト美術館 Wallraf-Richartz Museum, Cologne |
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リュートでも取り上げたアルブレヒト・デューラーの『ふたりの音楽家』は、中央部分が失われた祭壇画の右翼部分です。フランクフルトのシュテーデル美術館 Stadelsches Kunstinstitut, Frankfurt に所蔵されている左翼に描かれているのは、旧約聖書のヨブ記に出てくる、族長ヨブとその妻です。 中央部分が失われているので、この祭壇画全体がどのようなテーマで描かれたかは不明ですが、二つの絵を関連づけて考えるならば、左翼に描かれた妻によって水をかけられたヨブは、病気や思わぬ災難で苦しんでいる人々を表現し、その苦しみを癒すための音楽を擬人化したのが、右翼に描かれた音楽家ではないでしょうか。 ただし、作品世界はそれぞれのパネルで完結していますから、『ふたりの音楽家』を、当時の旅芸人を描いたすぐれた肖像画として見ることも可能でしょう。ちなみにドラム奏者の顔は、デューラーの自画像にも非常によく似ています。 向かって左側の人物が持っている管楽器は、形状から見てトランペットの可能性もありますが、旅芸人なら縦吹きフルートの方が自然だろうと考えて、リコーダー分類してみました。トランペットとドラムだと、癒しの音楽というよりは行進の音楽になってしまいますし……。 (2004/05/16)
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