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アントニー・デ・ロルム Anthonie de Lorme (c.1610-1673) 『ロッテルダムの聖ローレンス教会』 Interior of the St Laurenskerk, Rotterdam 1661年制作 ライプチヒ造形美術館 Museum der Bildenden Kunste Leipzig |
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アントニー・デ・ロルムは、オランダのロッテルダムで活動していた、「教会内部図」を専門とした画家のひとりです。彼の最初の「教会内部図」は1639年に描かれたと言います。 おなじ「教会内部図」でも、ハールレムのサーンレダム Pieter Jansz. Saenredam が実際の建築物を描いたのに対して、初期のロルムはフランスのレンヌ美術館に所蔵されている『教会内部』のように、現実には存在しない「空想の教会」を描いている点で異なっていました。 しかしながら、1652年以降はデルフトやハールレムの画家の影響を受けたものらしく、ここで取り上げた『ロッテルダムの聖ローレンス教会』のように、実際の教会を描くようになります。 ところで17世紀のオランダは、プロテスタントのなかでも厳格なカルバン派が急速に広また国です。カルバン派は、礼拝で使われるオルガンを禁止したり、聖歌を歌う場合も伴奏などは必要ないとしていました。1566年の住民暴動では、群衆はカトリック教会の聖像のみならず、オルガンを破壊する事もあったようです。 ただし、オルガンを礼拝の前後に使うプロテスタント教会も存在しました。ロルムの描いた聖ローレンス教会も、オルガンのシャッターが開かれて使用可能になっているところを見ると、そのような教会のひとつだったのでしょう。 ちなみに、ロルムはロッテルダムの聖ローレンス教会の内部を17枚も描いていて、第2次世界大戦後の教会再建の折には、貴重な参考資料になったそうです。 (2004/05/05)
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