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アンドレ・ブーイ Andre Bouys (1656-1740) 『マラン・マレの肖像』 Portrait of Marin Marais 1724年制作 Musee de l'Opera (L'Opera Garnier), Paris パリ,オペラ博物館(オペラ座内) |
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マルセイユとサン・トロペの間、南端につき出たジアン半島の付け根にあるイエール Hyeres で生まれたアンドレ・ブーイは、バロック期フランスの画家・版画家でした。主として肖像画や風俗画を描きましたが、版画の方ではメゾチント(金属凹版による版画技法の一種)の名手として知られていたようです。 私が調べられた範囲内では、フランソワ・ド・トロワ Francois de Troy (1645-1730)に師事した事以外は、ブーイの経歴はまったく調べることが出来なかったのですが、パリを中心に活動して同地で亡くなっているようです。王侯貴族の肖像画はほとんど描いていないようですが、ヴェルサイユ宮に彼の手になる肖像画が何点か所蔵されています。 フランスで肖像画の需要が高まり、肖像画を専門にする画家が登場するのは18世紀に入ってのことです。社会の反映にともなってブルジョワジーの台頭し、王侯貴族以外の人々が肖像画を描かせたことが要因として考えられますが、それと同時に、歴史画を重視するアカデミーの古典主義へ反発が、画家の側にもあったからだと言えなくもりません。 ブーイによる『マレン・マレの肖像』は、フランス・バロックのヴィオラ・ダ・ガンバ(ヴィオール)奏者・作曲家として有名な、マラン・マレ Marin Marais (1656-1728) の肖像画として伝えられている絵のひとつです。 絵の中でマレが抱えているのは、装飾が少ない7弦タイプのヴィオラ・ダ・ガンバです。弓を持ってはいますが、ほとんどギターのようにして爪弾いている様子が描かれています。バロック後期からロココにかけて、フランス王室ではギターが流行しましたから、ヴィオラ・ダ・ガンバこのように演奏することもあったのかもしれません。 (2004/11/13)
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