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ヴァイオリンやオルガン、リコーダーでも取り上げたピーター・レリーは、イギリス移住前後の1640年代に、楽器を持った人物の絵を多く描いているので、どうしても取り上げる回数が多くなります。 ここで取り上げた『コンサート』も、一連の楽器と人物を描いたもののひとつだと思われます。ところで、この絵は『ピーター・レリーと彼の家族 Peter Lely and his Family』と呼ばれることもありますが、ダフィット・テニールス David Teniers the Younger (1610-1690) の絵と比べると、あまり家族肖像らしくないようです。 画面のやや左側でバス・ヴィオラ・ダ・ガンバ(ヴィエール)を弾いている男性がレリーで、その後ろにいる女性と2人の子どもがレリーの妻子であるのかもしれませんが、右側に描かれた裸婦と2人の女性がしっくり来ません。 ただ、よく見てみると、右側に描かれた2人の女性と犬は、後ろに張られている大きな布に描かれているようにも見えます。そうすると、彼女たちと裸婦のふたつは、ヴィエールを弾く男性が画家であることを強調する暗喩と言うことかもしれません。 (2004/10/31)
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