Early Music Art Gallery  ―――チェンバロ(48)―――


アーサー・デヴィス『デュエット』
アーサー・デヴィス
Arthur Devis
(1712-1787)

『デュエットまたは愛の歌』
The Duet or The Love Song

1749年制作

ロンドン,ヴィクトリア&アルバート博物館
Victoria and Albert Museum, London



実のところ、Arthur Devis の Devis は表記に悩む名前です。デヴィスともデイヴィスとも読めるのですが、とりあえずデヴィスの方をとってみました。

アーサー・デヴィスは、イングランド北西部のランカシャー州 Lancashire の州都プレストン Preston で生まれたイギリスの画家です。1728年頃にはランカシャーを離れ、ロンドンで画家としての修業をつみました。1733年にプレストンに戻り画家として活動をはじめますが、初期は風景画を主として描き、肖像画家としての活動は1740年代に入ってからのことのようです。

植民地が拡大し、産業革命がはじまりかけていた18世紀前半のイギリスにおいて、成功した画家というのは肖像画家を指しました。デヴィスは1760年代頃まで家族肖像画 conversation pieces の画家として有名だったようですが、ロイヤル・アカデミーには所属しなかったようです。

『デュエット』に描かれているカップルの名前は不明ようですが、ハープシコードの前に座る女性に男性が楽譜を渡しています。着ている衣服や壁に掛けられた絵などから見て、裕福な家庭の夫婦か兄妹といったところでしょうか。落ち着いた色調が趣味の良さを感じさせる絵だと思います。

(2008/01/02)

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