Early Music Art Gallery  ―――チェンバロ(47)―――


ルイ=シモン・ランペルー『王のオルガン奏者,ニコラ・クレランボー』
ルイ=シモン・ランペルー
Louis-Simon Lempereur
(1728-1807)

『王のオルガン奏者,ニコラ・クレランボー』
Nicolas Clerambault, Organiste du Roi

作成年不明

ヴェルサイユ宮殿美術館
Musee national Chateaux Versailles et de Trianon



フランス盛期バロックの作曲家、オルガン奏者であったルイ=ニコラ・クレランボー Louis-Nicolas Clerambault(1676-1749)の最もよく知られた肖像画です。彼は、オルガン奏者としては当代随一とも言われた人物でした。

肖像画の下に「王のオルガン奏者 Organiste du Roi」の文字がありますが、ルイ14世の寵姫だったマントノン侯爵夫人フランソワーズ・ドービニェ Francoise d'Aubigne, marquise de Maintenon(1635-1719)のオルガン奏者と言った方が正かもしれません。

クレランボーは、マントノン夫人が1686年にヴェルサイユ近くのサン=シール宮に建てた、貧しい貴族の女子教育のための寄宿舎で音楽を教え、夫人の死後もこの職務を続けました。サン=シールの寄宿舎のために多くの作品を作りましたが、特に「フランス語の室内カンタータ」は、旋律の美しさと洗練された様式美で他の追随を許しません。

クレランボーと言えばオルガンなのですが、この肖像画ではクラヴサンの前に座っています。オルガンを弾くには人手が必要ですから、普段に作曲するときは、オルガンではなくてクラヴサンを使用していたのでしょう。

この肖像画を描いたルイ=シモン・ランペルーは、パリ生まれのフランス人版画家です。1759年にアカデミー・ロイヤルへの入会を許され、1776年にはルイ16世の宮廷版画家になりました。

(2007/12/30)

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