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現在のベルギーのリエージュ州の大部分とリンブルグ州は、10世紀頃からフランス革命後の1795年まで、リエージュ司教が世俗的な支配権を得ており、リエージュ司教領もしくはリエージュ司教君主領と呼ばれていました。 首都はリエージュでしたが、セレンには夏の離宮があり、この絵はそのセレン城でのコンサート風景を描いたものです。中央の赤い服を着てチェロを弾いている人物が、司教領主バイエルンのジーン・セオドール Jean-Theodore of Bavaria (在位1744-63) のようです。 チェロの向かって右側の男性が弾いているのはヴィオラ・ダ・ガンバで、左にはチェンバロを弾く女性がいます。チェンバロの後ろにオーボエとヴァイオリンを演奏する男性が見えるので、チェンバロ、オーボエ、ヴァイオリンが通奏低音で、チェロとヴィオラ・ダ・ガンバが独奏部のようです。 この絵を描いたポール=ジョゼフ・デルクローシュについては、生没年とリエージュで亡くなったことしかわかりませんでした。リエージュ司教君主の宮廷画家だったようで、肖像画や神話画、宗教画などがリエージュを中心に残されています。 (2007/12/18)
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