| |||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||
コンティ公爵家はブルボン家の流れをくむ大貴族です。ルイ15世の時代、芸術家の後援者として有名だったコンティ侯爵夫人は、毎週月曜日にイギリス風茶会、つまり、コーヒーではなく紅茶を饗した茶会を開き、音楽家も招いてサロンコンサートを行っていました。 1777年のサロンに出品されたこの絵は、そのコンティ公爵家で1766年に行われたイギリス風茶会を描いたものです。画面の向かって左手前に、この日の音楽家達が描かれています。クラヴサンを弾いているのは、当時10歳のモーツァルトで、ギターを弾いているのはテノール歌手でヴァイオリン奏者でもあったピエール・ジェリオット Pierre Jelyotte (1713-97) だと言うことです。 ただ、一応サロン・コンサートだと思うのですが、おしゃべりしたり、お茶を飲んだりする方に一生懸命で、実際に演奏を聴いている人はほとんどいないようです。現在の私達から見ると、かなりもったいないような気がしますが、当時はこれが普通だったのかもしれません。 この絵を描いたミシェル=バルテルミー・オリヴィエは、マルセイユ生まれのフランス人画家です。カルル・ヴァン・ロー Carle van Loo (1705-1765) の弟子のひとりで、1766年にアカデミーの会員になり、その後コンティ公の宮廷画家に任命されました。 オリヴィエの絵は、暖色系のやわらかな色づかいと繊細で細かい筆致を特徴としています。この絵にしても、ある意味、特徴のない室内風景を描いているはずなのに、妙に目が引きつけられてしまう魅力があるように思います。 (2007/12/16)
|
|||||||||||||||||||