Early Music Art Gallery  ―――チェンバロ(30)―――


ペーテル・ヤコプ・ホーレマンス『イスマニン宮廷における合奏』
ペーテル・ヤコプ・ホーレマンス
Peter Jakob Horemans
(1700-1776)

『イスマニン宮廷における合奏』(部分)
Concert ar the Court of Ismaning (Detail)

1733年制作

ミュンヘン,バイエルン国立美術館
Bayerisches Nationalmuseum, Munich



ペーテル・ヤコプ・ホーレマンスは、アントワープで生まれたオランダ人画家です。彼は、明るく強い色彩で描いた、農民や上流階級の人々をモデルにした風俗画で知られています。

兄のヤン・ヨーゼフ Jan Josef Horemans I(1682-1752) も画家で、ペーテル・ヤコプは1716-17年に兄の徒弟のひとりとして組合に登録されています。1725年からミュンヘンに定住し、2年後にはバイエルン選帝候カール・アルブレヒト Karl Albrecht(1697-1745)、後の神聖ローマ帝国カール7世 Karl VII (在位1742-45) の宮廷画家となりました。

イスマニン宮廷における合奏は、多分、イスマニン Ismaning(ミュンヘンの北東にある町)のどこかの城の中庭で行われた、バイエルン選帝候が臨席した演奏会の風景ではないかと思われます。

中央にチェンバロを弾く男性が座り、その後ろにはヴィオラ・ダ・ガンバ、フルート、ヴァイオリンを演奏する人物が見えます。チェンバロ奏者の椅子に手を掛けている男性とその右側の男性は歌手でしょうか。

左下のリコーダーを持って座っている子どもや、人々の表情、散らばる楽譜などに、風俗画家としてのホーレマンスの特徴が感じ取れるのような気がします。

(2007/11/10)

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