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無名のフランス人画家によるデッサンです。ただし、男性の服装がオランダの風俗画に出てくる軍人に似ているので、オランダ人画家による絵画の模写かもしれません。 実は、これを見て一番驚いたのが、チェンバロが横位置で、ほぼ全体像を描いているところです。ピアノに比べて胴体部分が長いせいか、横長のキャンバスに描かれる場合でも、こいう構図は滅多にありません。若干間延びして見えるのも確かですが、大胆というか思い切りが良いというか、なかなか面白い構図です。 もう一つの驚きというか、それは無いでしょうと思ったのがチェンバロの上の花瓶です。チェンバロは蓋を開けずに演奏することもあったようで、上に楽器や楽譜などが載っている絵はわりと見ますが、さすがに花瓶というのは記憶にありません。華やかさを演出するにしても、楽器に水はあまりにもミスマッチではないでしょうか。 以上、突っこみどころが多い絵ではありますが、太めの線でさらっと描かれている単純なデッサンでありながら、線に勢いがあると同時に丸みというか柔らかさも感じられて、わりと好きな1枚だったりします。 (2007/11/16)
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