Early Music Art Gallery  ―――チェンバロ(12)―――


アントン・ドメニコ・ガッビアーニ『フェルディナント・デ・メディチの宮廷の3人の音楽家』
アントン・ドメニコ・ガッビアーニ
Anton Domenico Gabbiani
(1652-1726)

『フェルディナント大公子
の宮廷における3人の音楽家』
Three Musicians
at The Court of Prince Ferdinand

1687年頃制作

フィレンツェ,ピッテイ宮殿内,パラティーナ美術館
Palazzo Pitti, Galleria Palatina, Florence



『フェルディナント大公子の宮廷における3人の音楽家』は、リュートテオルボでも取り上げたアントン・ドメニコ・ガッビアーニの作品です。

トスカーナ大公コジモ3世 (1642-1723)の長男であったフェルディナント・デ・メディチ (1663-1713) は、積極的に芸術・学術を保護し、「トスカーナの偉大なる光明(グラン・ルーメ)」としてイタリア中に名声を広めた人物でした。

例えば、ピアノの発明者として知られているバルトロメオ・ディ・クリストフォリ(1655-1731)は、1687年頃にフェルディナンド大公子のお抱え楽器製作者となり、以後メディチ家の楽器の製作や修復を任されることになります。

ここに描かれている3人の音楽家は、かなり若い感じがします。左のチェンバロ奏者と右の歌手は似ているようにも見えるので、兄弟と見ることも可能でしょう。また、黒人の従者が描かれているので、職業的音楽家ではなくて、貴族階級の少年たちである可能性もあるかもしれません。

(2007/11/12)

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