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ヒリス・ファン・テルボルフは、ブリュッセルに生まれて同地で没したフランドル人画家です。絵画については画家だった父親に基礎を学んだと言われます。 1654年にブリュッセルの画家組合に登録された彼は、ダフィット・テニールス David Teniers the Younger (1610-1690) を模した風俗画や、ゴンザレス・コックス Gonzales Coques (1614-1684) に類似した中産階級の市民のグループ肖像画を多く描きました。 ここで取り上げた『家族の肖像』は、コックス的な家族肖像画のひとつです。天井の高い立派な暖炉のある居間につどう人々は、裕福な商人の家族でしょう。正面の暖炉の上に掛けられた風俗画と右壁の風景画以外にも、3枚ほど小さな絵画が飾られています。 左側には金を秤にかけるこの家の主人と帳面をつけている従僕、主人に紙切れを差し出している息子らしき人物が描かれ、中央には刺繍をする女主人とハサミを持って立つ女中と、3人の娘たちが描かれています。 右に描かれているチェンバロを弾く女性は長女でしょうか。彼女の座る椅子の背に手をかけている男性は、多分、彼女の婚約者なのでしょう。チェンバロの脚の形が、なかなか面白いと思います。 (2007/10/23)
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