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ヘラルト・テル・ボルフ(ヘラルト・テルボルフ) Gerard ter Borch (Gerard Terborch) (1617-1681) 『合奏』 Concert 1675年頃制作 ベルリン国立美術館 Staatliche Museen zu Berlin, Berlin |
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『合奏』は、ヴァイオリンやリュートでも取り上げた、風俗画を得意としたフランドル人画家、ヘラルト・テル・ボルフの作品です。 実は、この絵の中で鑑賞者に背を向けてヴィオラ・ダ・ガンバを弾く女性がはいているスカートの光沢は、いかにもテル・ボルフ的な表現なのですが、それ以外では室内の全般的な明るさを含め、あまりテオ・ボルフらしさが感じられない絵だったりします。 例えば、テル・ボルフの風俗画の多くは、人物を同一平面上に配置した舞台的なものが多いのですが、この『合奏』では人物が前後に配置され、映画的な構図になっています。このあたりのは、後輩のフェルメールの影響が大きいのかもしれません。 また、壁に接して置かれた小型のチェンバロを弾く女性の顔つきも、かなり見慣れないものです。テオ・ボルフの描く女性は、『リュート奏者』に描かれているような、頬がふっくらしたタイプが多く、女性の顔を見ただけで彼の絵だと判別がつくほどです。それに比べると、この絵の女性はかなり特異な表情で描かれています。 色々調べてみましたら、チェンバロを弾いていた人物は、もともとは男性だったそうです。後にそれを女性に描きかえたうえ、 顔については自分の妻をモデルにしたということでした。 これで表情の違いについては納得できましたが、参照した資料には書き換えの理由が載っていなかったため、新たな謎が出現してしまいました。どなたか理由をご存じでしたら、教えて頂けるとありがたいのですが・・・。 (2007/11/09)
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