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ニコラ・プッサン Nicolas Poussin (1594-1665) 『聖セシリア』 St. Cecilia 1627-28年頃制作 スペイン,マドリード,プラド美術館 Museo del Prado, Madrid, Spain |
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ニコラ・プッサンは、17世紀フランス古典主義絵画の創始者と言われています。ノルマンディー地方のレザンドリ Les Andelys 近くで生まれ、パリとおそらくルーアンで絵を学んだと考えられています。1624年ローマにおもむき、40年から42年にかけてパリに18カ月滞在した他は、終生ローマで活動しました。 ラファエロや古代芸術を理想とし、歴史画や宗教画、神話画を中心に古典世界の際限を志向した作品を残しました。その正確なデッサンと明確でゆるぎない構成による明晰さを特徴とする絵画は、現代に至るまでフランス美術の流れに影響を与えています。 フランス古典主義の開祖となった、プッサンらしい秩序だった人物表現は、1630年頃から描かれるようになりました。 従って、ここで取り上げた『聖セシリア』は、プッサンには珍しい、バロック特有の強い明暗法と色彩感覚、マニエリスム的な人物が密集した構図などから、ローマでの初期作品のひとつだと考えられています。 この絵の中で、チェンバロを弾く聖セシリアの視線は、楽譜を支える天使に向けられています。口元に漂うアルカイックな微笑みは、彼女を神秘性を際だたせているようです。 なお、この絵に関しては、プッサンと同じ時代にローマで活動していたフランス人画家のひとりである、シャルル・メラン Charles Mellin (c.1600-1649) の作品だとする説もあるようです。 (2007/10/17)
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